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備前焼わかくさ店主のブログ

備前焼ネット販売店【備前焼わかくさ】を運営している店主のブログ。日々の出来事を書いています・・。

自然練込・・

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今日も暑くなりましたね・・。

さて、今日は備前焼の事について少し。

横山直樹先生の自然練込について。
以前、まだら土についての記事で少しお話したことのある内容なのですが、あらためて記事にしてみたいと思います。


自然練込とは横山直樹先生の師匠である川端文男先生が発表した技法です。
特徴としては上の画像のような、まだら模様に土が発色します。

備前焼に使われる原土は、鉄分を多く含んだ所や少ない所などが複雑に混じりあって堆積しています。
精製しない状態の備前土はいろんな色が混じりあったまだら模様をしています。
(下の画像を参照ください)


通常、備前焼に使う土は掘り起こした原土から小石や木の根っこなどの不純物を取り除きます。
その後、成分を均一にする為に水簸したり、練ったりします。
そうすることで表面の亀裂を防ぎ、一般的な水漏れの無い綺麗な作品が作られています。


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自然練込は土を掘りだした状態で精製せずまだら模様のままで形成して焼き上げる技法で、鉄分の含み具合の違いによりあの独特のまだら模様を生むわけです。

鉄分を多く含むところは赤黒く、鉄分が含まれないところは白く発色します。
土を練っていない分、土の質感がよりダイレクトに現れ、備前の土の柔らかさが引き立たされています。

練る手間がかからない分、簡単に作れると思われる方もいらっしゃると思いますが、練らない土を使って備前焼を作るのはとても大変で、
焼きあがっても大きなゆがみが生じたり、亀裂が生じて水漏れしたりと、作品として流通させるにはとてもリスクの高い技法です。


自然練込は土の質感を愉しむことができる緋襷の景色で取られます。
今までは緋襷の景色だけでしたが、最近は還元をかけることで黒く発色させる黒練込も横山先生により生み出されています。


土の質感が最大限に愉しめる自然練込。
使うほどに土の素朴な風合いが増してきます。

備前焼本来の土の風合いを愉しむひとつの形として、ぜひお手元に置いておいていただきたいと思います。


備前焼わかくさ

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