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備前焼わかくさ店主のブログ

備前焼ネット販売店【備前焼わかくさ】を運営している店主のブログ。日々の出来事を書いています・・。

電子レンジがダメなわけ その1・・

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今日は備前焼の事について少し。

備前焼を電子レンジにかけるのはOKかNGかについて。
この件についてはネット上でもいろんな意見が見られますね。

今回は当店なりの考えを書いてみたいと思います。

まず最初に当店の見解は『電子レンジNG』です。
当店では直火もNG、オーブンもNG、ついでに食洗機もNGとしています。

直火とオーブンは特にNG。
備前焼は1200度で焼き締められるので、200度とか300度とか十分耐えられそうですが・・。
あれは1週間とか2週間とか、ゆっくりと時間をかけてじわじわと温度を上げ下げしているので割れません。
急に直火にかけるとか、急激な温度変化には備前焼は耐えられません。
直火とオーブンは割れますので絶対にお止めください。

あと、電子レンジと食洗機ですが、ちょっと長くなりそうなので、電子レンジと食洗機の2回に分けて記事にしますね。


まずは電子レンジ使用について。
説明がなかなか難しいのですが、なるべく分かりやすい文章にしてみますのでどうぞお付き合いください。

備前焼の電子レンジ使用ですが、実は中には全然大丈夫なものがあります。

じゃあ、買う時に大丈夫なものを教えてくれたらいいのに・・、と思いますよね。
当店で扱う備前焼にはなかなか『これ電子レンジ全然OKですよ!』とは言えない理由があります。

電子レンジは、水分を振動させることにより破擦熱をおこして食品を温める仕組みです。
容器に水分を含むものは破損する可能性があり使えません。

備前焼は焼き締め陶で磁器に近いせっ器に分類され吸水性が無く・・。
との説明をよく目にします。

確かにしっかりと焼き締められた備前焼には吸水性は無いのですが、なかには焼き締まりが不均一なものや一部に吸水性がある状態の備前焼も商品として流通しています。

薪窯で人間が温度をコントロールしながら、1週間から2週間もかけてじっくりと焼き締める備前焼すべてに電子レンジOKな均一な焼け上がりを求めるのは不可能です。

例えばわかりやすい所で、転がしの窯変などは灰が被った堅く焼き締まった個所とやや吸水性の残ったボタの箇所が混在しています。
特に緋色の発色が見られる箇所は焼き締まりが弱くかなりの吸水性があります。

また、荒い土味を狙った石はぜがある備前焼には水分が内部に入り込む可能性がでてきます。

当店では水分を含む可能性がある備前焼を販売しているために電子レンジNGとしています。

どれだけその備前焼に吸水性があるか、またどの程度なら破損しないのか・・、

当店で扱っている作家ものは特に焼け上り具合や土の精製具合を毎回細かく変えているので、見た目だけではその判断は非常に難しく『これだったらたぶん電子レンジ大丈夫かな・・』程度の回答になってしまうのです。

当店が電子レンジNGとする理由は、こういったところからきています。

次回へ続く⇒電子レンジがダメなわけ その2



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